Press Release


生体認証システムでモバイルペイメントのセキュリティ対策に革新
-今後3年間でさらなる普及が期待

2013年8月16日
プレスリリース

スマートフォン(多機能携帯電話)ユーザーの急増により、モバイル端末を利用して決済を行うモバイルペイメントの利用が過去数年間で急増している。Eコマース(電子商取引)から、携帯電話を利用したMコマースへと移行しつつある中で、モバイルペイメントにおけるセキュリティ対策の強化がさらに求められている。クレジットカードを介在しない決済システムにおいて、パーソナルアカウント番号(PAN)や有効期限、カード認識コード(CVC)は、安全性を完全に保証できるものではない。指紋や虹彩などを使った生体認証システムは高いレベルでの安全性を確保することが出来るため、モバイルペイメントの安全性を保証するソリューションとなり得る。


「モバイル端末自体のセキュリティの保護は、モバイルペイメントにおけるセキュリティ対策の第一段階である。PINコードでも事足りるが、2011年にはスマートフォンユーザーの60%以上がモバイル端末上での決済でPINコードを利用していないという結果が出ている。」とフロスト&サリバンのICT部門グローバルプログラムディレクター、ジャン=ノエル・ジョージは述べている。

過去10年の間、携帯端末上でのユーザー認識を目的とした、多くの生体認証システムが開発されている。個別のモバイル端末の認証のための高度な生体認証システムの開発を目的とした、欧州のプロジェクト「MOBIO(Mobile Biometry:モバイル端末上の生体認証システム)」は、生体認証システムの開発の中でも特筆すべきものである。ヘッドフォンやマイク、カメラなどのモバイル端末に搭載された既存のテクノロジーを活用した最適なシステムには、音声認証機能、顔認証機能やバイモーダル認識が挙げられる。


「料金の支払い処理などの特に高いセキュリティ保護を必要とするモバイルアプリケーション向けの安全なソリューションとして、生体認証が導入されるべき時期にある。モバイル端末上での決済システムにおいて、生体認証はセキュリティ面において非常に優れた利点がある」とジャン=ノエル・ジョージは述べる。


簡単かつ直感的に使用できるモバイルペイメントのニーズは、マーケットでの地位を確立するものとなる。例えば、フランスのナチュラル・セキュリティー社は、指紋認証および静脈認証の2種類の指紋認証によって、指をかざすだけで買い物ができる生体認証システムを開発した。これは、指紋認証器が非接触型カードに接続し、指紋情報とカードに登録された個人情報を照合するシステムである。この様なシステムは、PINコードやクレジットカードを必要としない簡素化した決済システムであり、優れた顧客経験も生み出す。


「優れた携帯端末の開発は、生体認証のセキュリティ対策に著しい効果をもたらす。一部の報道では、次世代iPhoneに指紋認証センサーが搭載されるとの情報もある。アップル社が指紋認証技術のオーセンテック社とそのタッチチップ部門を2012年に買収したことを考慮すれば、この可能性は高いと考えられる」とジャン=ノエル・ジョージは述べている。


PINコードがいずれ過去のものとなり得る可能性を考慮すると、生体認証システムではデバイス、アプリケーションそして決済上のセキュリティ面において、利用者自身が個人情報を高い安全性で保護することを可能にする。しかし、この様な優れたテクノロジーが存在する一方で、生体認証システムの幅広い普及には、コスト面やモバイル端末への複雑な組み込みなどの課題がある。


さらに、エンドユーザーはこの様な新しい決済システムの利用に慣れるまでに、一定の期間を必要とする。「ベンダーやモバイルサービスの利用においてより強化な個人情報の保護を好む消費者間の要望によって、生体認証システムは今後3~4年の間で、ますます普及することが期待される」とジャン=ノエル・ジョージは述べている。

本件に関するお問い合わせ先:
フロスト&サリバン インターナショナル 広報担当 辻
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※「フロスト&サリバン インターナショナル」は、2014年に「フロスト&サリバン ジャパン株式会社」に社名変更しました