Press Release


ソフトバンクがスーパーセル買収、モバイルゲーム業界に新たなマーケットリーダーの誕生

プレスリリース
2013年10月17日


フロスト&サリバンは、ソフトバンクによるフィンランドのゲーム会社スーパーセルの買収は、ゲーム業界に新たな変化をもたらすと同時に、新たなマーケットリーダーを生み出すと見ている。モバイルゲームの世界市場*は2013年から2018年にかけて年平均成長率(CAGR)19.1%で拡大し、同市場規模は2013年の125億米ドルから2018年には301億米ドルに到達することが予測される。 *スマートフォンのみを含む。フィーチャーフォンは含まれない。


フロスト&サリバンのアジア太平洋地域におけるICT部門インダストリープリンシパル、マーク・アインシュタインは、「ソフトバンクと同社子会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントによるスーパーセルの買収は、ゲーム市場において顕著な競争上の優位性を確立するだろう」と指摘する。


「ゲーム業界は世界的に見ると二極化しており、日本のゲーム開発会社は国内展開に強く、海外展開に弱い。一方で、海外のゲーム開発会社は日本国内での事業展開に弱く、その他の地域での展開を得意としている。2013年半ばのスーパーセルとガンホー・オンライン・エンターテイメントの提携後、この状況は変わりつつあったが、今回のソフトバンクによるスーパーセルの買収によって、業界に初めて大きな変化をもたらすだろう」と述べる。


アインシュタインは、スーパーセルとガンホー・オンライン・エンターテイメントの両社は、双方の持つ強みを活用することで、大きな相乗効果をお互いに得るだろうと指摘する。「スーパーセルはiOS向けゲームに強く、iOS端末の中でも特にiPadのディスプレーサイズに適したゲームの開発で大きな成功を収めている。タブレット端末向けゲームは日本国内ではまだ幅広く普及していないため、ガンホー・オンライン・エンターテイメントのこの分野での成長が期待される。同様に、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは日本のスマートフォン市場で主流となっているAndroid端末向けのゲーム開発に強みを持っているが、スーパーセルはこの分野では2013年10月に初めて対応したばかりである」とアインシュタインは述べる。


アインシュタインは、今回の動きは両社にとって等しく進展をもたらすと述べる。ソフトバンクによる今回の買収は、同社のさらなる海外買収や、ヤフー、アリババ・グループ、スプリントなどの企業とのパートナーシップの今後の継続を示している。飽和状態にある日本国内の携帯電話市場以外の分野から、新たな収益機会が期待できることにくわえて、ゲーム開発大手のスーパーセルとガンホー・オンライン・エンターテイメントの二社の共同が、ゲーム業界に大きな相乗効果をもたらすことが期待される。


スーパーセルは、数か月単位で事業の動向が変動する競争の激しいゲーム業界において優れた評価を受けており、同社には約30億米ドルの企業価値が付けられている。


今回の買収は、携帯電話事業会社による新規ビジネスに向けた投資を、とりわけデジタルメディアの分野において喚起するものになると見られる。「世界的に、携帯電話サービスによる売り上げは今後4~5年で減少し始めることが予測されている。ゲーム会社の買収は全ての携帯電話事業会社に向けた選択肢ではないが、今回の買収は携帯電話事業会社が先を見据えることが必要である事実を示唆している」とアインシュタインは述べる。

  

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※「フロスト&サリバン インターナショナル」は、2014年に「フロスト&サリバン ジャパン株式会社」に社名変更しました