Press Release


ミャンマー自動車市場、2019年まで年平均成長率7.8%で成長
同年に市場規模は95,300台に到達する見通し

プレスリリース
2013年12月17日

フロスト&サリバンは、ミャンマーの自動車市場は経済成長やインフラの発展、所得の増加によって、2012年から2019年にかけて年平均成長率(CAGR)7.8%で成長する予測を発表した。


フロスト&サリバンが発表した「ミャンマーにおける自動車産業の360度分析」によると、中古車が大部分を占めるミャンマーの自動車市場は、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国との経済統合によって今後成長が進み、年間の輸入(販売)台数は2019年に95,300台*に到達する見込みとなっている。


*輸入車(中古車および新車)ベースの予測。四輪車(一般車、トラック、バス)を含み、二輪車および三輪車は除外。ミャンマー国内では自動車生産は行われておらず、国内で流通する自動車のほぼ全てが輸入された中古車である。


フロスト&サリバンのアジア太平洋地域の自動車・交通運輸部門のアソシエイト・ディレクター、ダシュヤント・シンハは、「ミャンマーの自動車市場が実質的な成長を開始するのは、2014年になってからだと予測される」と述べる。「しかしその一方で、規制の予測不可能な変更や、自動車の高い価格、発展途上の自動車サービス市場や不十分な道路インフラなどが、同市場の成長を阻害する可能性もある」とシンハは指摘する。


ミャンマーは長年の軍事政権や事実上の鎖国政策を経て、徐々に外国貿易や海外からの投資に向けた経済開放を進めている。さらに、外国投資法が成立した2012年には、著しい発展が見られた。銀行や金融、保険セクターにおいては、ミャンマー政府によるビジネス環境の改善に向けた取り組みの一環として、様々な改革が実行された。


シンハは、二輪車を所有する若年の労働者は、自動車の潜在的な購入層となる見込みがあると指摘する。ミャンマーでは二輪車が圧倒的なシェアを占めており、自動車市場全体の80%以上を占めている。同市場において四輪車は全体の11%を占め、トラックは3%、バスは1%をそれぞれ占めている。


ミャンマーでは、車両部品やコンポーネントは中国やタイから輸入された後に組み立てが行われている。国内で製造されたごく限られた部品は存在するが、その付加価値はきわめて低い。完全現地組立方式のCKD(Completely Knocked Down:コンプリート・ノックダウン)で用いられる部品は、輸入にあたって3ヵ月毎に再申請が必要な許可が必要となる。


ミャンマー国内には、新品部品のみが輸入を許可されており、同国の輸出入管理法に基づき、新品部品の輸入における制限はない。「中古部品の輸入は禁止されているが、純正部品は高額で入手困難なため、ミャンマー国内に密輸されているのが現状である」とシンハは述べる。


「本田技研工業やスズキ、日産自動車といったメーカーの日本車が、2019年の時点でもミャンマーの乗用車市場のシェアを今後も独占することが予測される。本田技研工業の『フィット』や『ブリオ』、スズキの『スイフト』、日産自動車の『マーチ』などの小型車が人気を得ており、ミャンマーの消費者に魅力となっている」とシンハは述べる。


さらに、「中国製や韓国製の自動車は価格がより安く、日本車と比較してエンジンサイズが小さいため、ミャンマーの自動車市場におけるシェアが今後伸びていくことが予測される」とシンハは指摘する。


一方で、米国や欧州の自動車メーカーは、アフターセールスサービスのサポートが特にスペアパーツにおいて非常に限られているため、ミャンマー市場でのシェアは比較的低いままに留まることが予測される。


ミャンマーの自動車市場が直面している課題は、発展途上のアフターマーケットセクターや、不十分な道路インフラ、そして規制の予測不可能な変更が挙げられると、シンハは指摘する。

 

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